ValensおよびSTマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、HDBaseT Automotiveの次世代コネクテッドカーへの普及を目指して協力することを発表した。このテクノロジーは、遅延がほぼ無い低コストなインフラを介し、高信頼性・高スループットのコンテンツ(インフォテインメント、交通安全、車載制御)伝送を可能にすることで車載コネクティビティを最適化するという。
HDBaseTを開発し、同規格の策定・推進団体であるHDBaseT Allianceを設立したValensは、同社の技術と専門性を提供し、HDBaseTを採用した自動車が商品化されることを目指している。また、STは、車載向けの厳格な品質と信頼性要件に準拠した、包括的な設計および製造経験とノウハウを提供する。
HDBaseT Automotiveは、最大15m(50フィート)の非シールドツイステッドペアケーブル(UTP : Unshielded Twist Pair)1本で、ネイティブ形式のネットワーク機能により、ビデオ、オーディオ、データ、USBなどの信号を最大速度6Gbpsでトンネリングできる、現時点で唯一の技術。さらに、HDBaseT Automotiveでは、デイジーチェーン機能とマルチストリーミング機能が使用できるため、車載コネクティビティの簡略化と最適化が可能だという。Valensの車載用HDBaseTソリューションの詳細については、こちらを参照。
【関連リンク】
・Valens
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